管理会社が倒産することは、それほど多い出来事ではありません。
しかし私は実際に、管理会社の倒産によって約500万円の家賃を回収できませんでした。
大家業では空室や修繕だけがリスクではありません。
「管理会社そのもの」が大きなリスクになることもあります。
今回は実際に経験した出来事と、この経験から学んだ教訓をお伝えします。

管理会社が倒産するとは思ってもいなかった
4棟運営してきましたが、このような経験をしたのはこの1棟だけです。
確率としては決して高いものではありません。
だからこそ、
「まさか自分の物件で起こるとは思わなかった」
というのが正直な気持ちでした。
この記事は特殊な事例ではありますが、
「大家業ではこんなことも起こる可能性がある」
という一つの経験談として読んでいただければ幸いです。
家賃は管理会社ではなく社長個人の口座へ入金されていた
物件を購入した当時、前オーナー様は管理会社の社長と親しい関係だったそうです。
そのため、10室すべてが社宅として貸し出され、
入居者様の家賃は管理会社名義ではなく、社長個人の口座へ振り込まれていました。
私は購入当初、その事実を知りませんでした。
通常であれば管理会社名義の口座で管理されるケースが多いため、
この点が後になって大きな問題となります。
社長交代で問題が発覚
その後、管理会社では社長交代が行われました。
新社長は会社を引き継ぎましたが、
前社長のお金の流れまでは把握できていませんでした。
会社口座には他の物件の家賃も入金されていたため、
全体を確認するまで1〜2か月ほどかかったそうです。
その結果、
私たちの物件の家賃が会社へ入金されていないことが判明しました。
家賃の入金が少しずつ遅れ始めた
問題が発覚してからは、
家賃の送金が徐々に遅れ始めました。
例えば、
・今週は10万円だけ振り込みます
・残りは来月支払います
・今は3万円だけ入金します
・売買物件の手付金が入れば支払えます
・もう少し待ってください
このような連絡が続きました。
当初は事情があるのだろうと思っていました。
しかし、次第に電話もつながりにくくなり、
連絡も取れない日が増えていきました。
管理会社は業務停止、そして倒産
その後、
管理会社は業務停止となり、
倒産したことを知りました。
新社長も最後まで対応してくださいましたが、
会社に資金がなく、
家賃を支払える状況ではありませんでした。
その後しばらくして、
入居者様へ直接家賃を振り込んでいただくよう案内が行われました。
しかし、
滞納されている入居者様もいらっしゃったため、
すべての入金状況を把握できるまで数か月かかりました。
約500万円は戻ってこなかった
新社長は最後まで、
「必ず支払います。」
と言ってくださいました。
借用書も作成していただきました。
しかし、
会社には支払えるだけの資金がなく、
結果として約500万円の家賃は未回収のままとなりました。
今でも戻ってきていません。
前社長の問題が大きかったこともあり、
新社長を責めることもできませんでした。
非常につらい経験でした。
この経験で学んだこと
この出来事から学んだことがあります。
それは、
会社の規模だけではなく、お金の流れを確認することです。
例えば、
・家賃はどこの口座へ入金されるのか
・送金日はいつなのか
・送金が遅れた場合の対応
・管理報告書は毎月届くのか
こうした基本的な部分も、
購入前や管理会社変更時には確認しておくべきだと感じました。
また、
管理会社を信頼することは大切ですが、
すべてを任せきりにせず、
毎月の入金確認を必ず行うことも重要です。
まとめ
管理会社の倒産は決して多いケースではありません。
しかし、
一度起きると空室や修繕以上に大きな損失になる可能性があります。
今回の私は約500万円を回収できませんでした。
この経験から学んだことは、
- 毎月の家賃入金を必ず確認する
- お金の流れを把握する
- 管理会社任せにしない
- 会社だけでなく担当者も見る
「管理会社を信頼すること」と「確認を怠らないこと」は別問題です。
この教訓が、これから大家業を始める方や運営中の方のお役に立てば幸いです。
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